津軽塗は、弘前市を中心とした青森県津軽地方で作られる漆器です。江戸時代元禄から300年以上の歴史があります。津軽四代の名君信政公が漆工芸の興隆を図り、漆師・池田源兵衛が苦心努力して創案したのが津軽塗りです。
津軽塗りには、400種類以上のさまざまな塗りの技法があり、これらの技法の総称として「津軽塗」と呼ばれています。その中で現在残っている主なものが、1.唐塗、2.七々子塗、3.錦塗、4.紋紗塗です。
津軽塗には「研ぎ出し変わり塗り」といわれる技法が使われ、津軽塗の大きな特徴となっています。
「研ぎ出し」とは、塗っては研ぎ、塗っては研ぐを繰り返すとても手間のかかる技法です。そのため、他地方ではすでにほとんど使われなくなっています。
しかし、馬鹿がつくほどていねいに、何度も繰り返し塗っては研ぐという作業を繰り返す(それ故「馬鹿塗り」とも呼ばれます。)ことで、ただ漆を塗り重ねるだけではなく、職人の心をも塗り込めているのです。
そうして出来た「津軽塗」は、非常に耐久性がよく、重厚な美しさがあります。
そして長い間使っても飽きのこない深い味わいがあり、使えば使うほど愛着がわくものになっています。
それは「漆があがる」ことにより、緑や赤の漆は使うごとに色味が増し、鮮やかな色へと浮き上がってくるからです。
(写真左:できたてのお椀、右:5〜6年使用したお椀)
津軽塗にの技法のひとつである「唐塗」に創意工夫を重ねて発展させたものが「津芸塗(つげぬり)」です。
縦と横の組み合わせで出来る幾何学模様のような櫛目を網代紋様にデザインし「津芸塗」と銘名しました。モダンで斬新な新しい津軽塗となっております。
特殊なものとして、麻布を生地とした乾漆(カンシツ)の製作もしております。
伝統をしっかりと守りながら、それでいて時代やニ-ズに合ったものづくりがモットーです。現代の生活様式にマッチする新しい漆器を生み出す挑戦を続けながら、
- 10年後、20年後、さらには孫の代までよろこんで使われる
- 漆塗りの良さを多くの人に知ってもらえる
- 特に若い人にもっともっと魅力を感じてもらえる
そんな作品を作り続けたいと思っております。



